2012年08月22日

原発を少し考えてみる

世の中全ての建築物を建てる際には確認申請という許可を受けなければなりません。当然家を新築する時も書類を役所に提出します。

でもたった一つだけ例外があります。それが原子力発電所です。確認申請は国土交通省の管轄で、建築基準法という法律に則り審査をしますが、原発はその埒外なのです。

原発を統括、規制するのは経済産業省と原子力安全委員会ですが、耐震性とかいろんな技術的な事柄はT芝とH立のエンジニア、電力会社の一部社員にしか分からないそうです。つまり政府が原発を管理するには彼らの協力がなければ何も出来ません。電力会社にとって都合の良い判断しか出てこないのはそれが原因かも知れません。

・世界で起こるマグニチュード6以上の地震の2割が、国土面積が世界の0.25%しかない日本で発生している。
・大飯原発の下に活断層が走っているらしい。
・福島第一原発の事故の原因が、地震なのか津波なのか解明出来ていない。
そんなことを考えていると、原発の再稼働は早計なように思うのです。

TVで評論家が
『欧米では放射能廃棄物の最終処分場が決まるまで原発を停止するという発想があります。
 でも日本では今だに電気が足りる、足りないという議論でその存在理由を決めています。
 それで良いのでしょうか。』
と言っていました。

今、おそらく日本は重大な岐路にさしかかっています。子や孫のためにどの道を選択すれば良いのか、真剣に考えねばと思います。

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posted by @せ at 21:04| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

キッチンをきちんと考える

キッチンは大別すると、壁に向かって調理するタイプと壁に背を向ける(居間やダイニング側に向かって立つ)タイプの2種類ある。
後者を対面式といい、最近はアイランド型(アイランド、つまり島のように独立してキッチンが置かれているタイプ)が人気である。
台所空間を考える上で問題となるのは、は電子レンジや炊飯器、湯沸かしポット、オーブントースター、普段使いの食器、食品ストック等の収納である。
住設メーカーはそのためのカップボードをそれぞれ開発しているが、高価な上にしっくりとくるデザインのものが少ない。

そこで最近取り組んでいるのがキッチンの後ろに収納スペースを設け、前面のガラス建具で目隠しをするという方法である。お客さんが来ればとりあえずここへ見せたくない物を全て放り込んでしまえるので、台所回りを美しく印象づけることが出来る。

冷蔵庫をこの中に入れることも多いがその場合はすこし注意が必要となる。最近のものは奥行きが70cmぐらいあるので、それを見越して収納の寸法を決める。また、冷蔵庫の扉と建具が干渉しないための配慮が大事である。

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キッチンの後ろの摺りガラスの内部が収納スペースであり、脱衣室への入口。

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収納をキッチンの横に設けている。透けて見える四角い窓が面白い。

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ガラスの代わりにポリカボネートを使用した。キッチンはいずれもトーヨーキッチン製。



posted by @せ at 18:04| Comment(0) | 住宅設計あれこれ | 更新情報をチェックする

2012年08月21日

去年の夏

洋画を真剣に観るようになったのは高校1年生の頃だ。
クラスに映画好きがいて、『ローマの休日』のA・ヘップバーンを観るため二人してOSグランドに2週間で6、7回は通った。
そこで同時上映されていたのが『去年の夏』だ。お目当てのヘップバーンで帰れば良いものを、律儀にも同じ回数だけ観てしまった。
内容はちょっとほろ苦い青春物で、今から思うと大したストーリーではない。でもどういう訳か、夏が来るとこの映画を思い出す。
これから始まる高校生活への期待と不安の入り混じったピリピリとした感覚が、この映画を特殊なものにしたのかもしれない。

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主演はB・ハーシー(時々見かけるが婆さんになってる。)
『いちご白書』のB・デイヴィソン。

posted by @せ at 19:04| Comment(0) | 映画だっ! | 更新情報をチェックする