
封切られたのは30年近く前だろうか。『危険な情事』でとても怖~い女性を演じたG・クロースが、真面目な弁護士役をどう演じるのかに興味が湧き、しかもJ・ブリッジスとの共演ということもあって観たのだが、これがなかなか良く出来たサスペンスだった。
ある嵐の夜、富豪の女性が惨殺され、夫のジャック(J・ブリッジス)が逮捕される。彼は一貫して無罪を主張し、弁護士として選ばれたのがテディ(G・クローズ)だった。
捜査を進めるうち、二人は恋に落ちる。裁判ではジャックに不利な証言が出てくるが、ある日彼の無実を証明する一通の手紙がテディに届く。ここから話は急展開していく。
終盤ある程度予測はつくのだが、飽きさせずに最後まで観せてくれる。
テディが雇った探偵役のR・ロギアが魅力的で、いつも彼女につく悪態が面白く、ホッと和ませてくれる。
脚本・演出もさることながら、俳優の演技でぐっと映画は引き締まるということを再認識させてくれる作品だ。