大人の振る舞いとは何かを教えてくれる作品。
画家のニッキー(ケーリー・グラント)は旅の途中、歌手のテリー(デボラ・カー)と出会い恋に落ちる。
それぞれ恋人がいるのだが、1年後にエンパイア・ステート・ビルで再会することを約束して別れる。
そして当日。ニッキーがいくら待ってもテリーは来ない。閉館まで頑張るが、とうとう彼女は現れない。
テリーは来る途中で交通事故に遭ってしまったのだ。
数年後、再会する二人。当然あの日のことが話題になる。
「ごめん。急用があって、行けなかったんだ。」とニッキー。
「そう・・・。私はずっと待ってたのよ。」とテリー。
そして、テリーの車椅子を見てニッキーは全てを悟る。
中学生の時に日曜洋画劇場で初めて観たが、お互いに嘘をつくこのやりとりが理解出来なかった。
たしかに当時の僕には早すぎた。
相手に負担を掛けない心遣いこそが大人の振る舞いである、と分かったのはだいぶ後になってからのことである。
