彼独特の諧謔性に富んだ傑作と言える。
劇作家のデイヴィッド(J・キューザック)の新作に、スポンサーであるマフィアのボスが自分の情婦オリーブを出演させろと要求してくる。しかいこれがどうしようもない大根役者で、しかもボディガードのチーチ(チャズ・パルミンテリ)が演出に口を出してくる。
弱り果てたデイヴィッドだが、チーチの言うことが的を得ていて、芝居は大成功を収める。チーチは秘めていた才能に自ら気づいていく。そしてオリーブの演技に怒ったチーチは彼女を殺してしまう・・・・。
三谷幸喜の映画を観ていると、かなりウッディ・アレンの影響を受けているように思う。
おそらくこういったブラックで、皮肉とウイットに溢れたお洒落で、都会的な作品をつくりたいのではないのだろうか。
