『佐那河内村小中一体型校舎新築事業設計コンペ』は平成20年9月から募集開始となり、
23社が応募。そして、11月4日に1次審査(6社を選出)、12月7日に2次審査(プレゼン)が行われた。
幸い1次審査に通ったので、模型やA1版の図面を作成し2次審査へと臨んだ。
大阪池田小学校の事件以来、小学校は閉鎖的になってきている。ガードマンが警備をしている例もある。
本当にそれで良いのか、というのが出発点だった。
閉鎖せずに、学校を村に対して開き子供たちの安全を確保しうる方法は何かと考えた。
そこで、校庭の一部に公園を作り地域の方々や隣の保育園の出迎えの方に利用してもらうよう提案した。
お年寄りにも積極的に活用してもらうことで子供たちは安心し、不審者の早期発見にもつながると考えた
のである。
校舎は南側に敷地に沿った円弧状のものとした。屋根は緑化し、背面の山と同化するように計画した。
校舎内の廊下を広くし、交通だけの空間から遊びの空間への転換を試みた。
教室の前にはウッドデッキを設けて、園瀬川との交感を演出した。
結局採用には至らなかったが学校建築計画の知識も得られ、そして何より自分の至らなさを知ることが
出来た。いい勉強になったと思う。


