
ローレンス・オリビエとマイケル・ケインの出演で、トニー賞受賞の舞台劇が原作である。
老推理作家ワイクが妻の愛人である美容師ティンドルを家に呼ぶところから物語はスタートする。
詰られるものと思っていたティンドルは、意外な申し出に驚く。自分には愛人がいるので妻のことは不問にする、その代わり彼女の宝石を盗めと言う。それと保険金でお互い楽をしようというものだった・・・・。
二転三転していくストーリーの面白さに加え、名優二人の演技合戦が見ものである。
『ユージュアル・サスペクツ』

直訳すれば、“常連の容疑者”となるのだろうか。
麻薬を密輸していた貨物船が襲われ,大量殺人事件となる。そこで、たった一人生き残ったキント(ケヴィン・スペイシー)に対して警察の取調べが始まる。
キントは事件のあらましを語り出し、首謀者の“カイザー・ソゼ”という名前を口にする。
しかし彼は誰も見たことのない伝説の人物だった・・・・。
全く結末の予測がつかない、どんでん返しを絵にかいたような作品である。
出演は他にガブリエル・バーン、ベニチオ・デル・トロ・・・・。
監督はブライアン・シンガー、これが2作目である。この仕事が評価を受け『Xメン』シリーズに抜擢される。
スピーディーな展開とキレのある演出が小気味良い秀作である。