2012年11月19日

『自尊を弦の響きにのせて』

『自尊を弦の響きにのせて』を昨日、徳島ホールで観てきた。現在96歳の日本を代表するチェリスト青木十良が、バッハ無伴奏チェロ組曲を録音するまでの6年間を追ったドキュメンタリーで、老いや病気と闘いながら見事やり遂げるまでを描いている。

16歳の天才チェリスト・ 堀江牧生との対話や宮城まり子との交流、ヴァイオリニスト・森 悠子との音楽論が、門外漢の僕にも楽しめる。
今でもチェロの美しい音色を追い求めていて、堀江に弓は弦に乗せるだけでいいんだ、力を加えるなと諭す場面がある。ヴァイオリンを嗜んだことのある妻は「分かるけど、よう弾かん」と言っていた。

老いるほどに深くなっていくその姿を見ていると、年をとるのが怖くなくなった。





posted by @せ at 22:14| Comment(0) | 映画だっ! | 更新情報をチェックする
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