2012年11月05日

デブラ・ウィンガーを探して


『グラン・ブルー』等の出演で有名なロザンナ・アークエットの初監督作品である。
題名から分かるように、超売れっ子でありながら突然引退表明をしたD・ウィンガーにその真意を探るという趣旨であるが、それだけに留まらず話はいろんな方向へ拡散していく。

構成としては、仕事と家庭の両立という女性にとっては永遠のテーマを、ハリウッドの女優たちへの
インタビューを通して掘り下げていく。
育児の大変さ、夫との生活、仕事に対する不安、いつまで出演依頼が来るかという焦り、監督や製作者との確執、他の女優に対する憧れや嫉妬等が説得力を持って描かれていく。
R・アークエットという女優だからこそ撮れたドキュメンタリーだ。彼女の前ではそれぞれが悩みや葛藤を
素直に吐露しているように見える。

ウーピー・ゴールドバーグの破天荒な面白さ、シャロン・ストーンのケイト・ブランシェットに対する評価、
D・ウィンガーの凛とした生き方、そしてジェーン・フォンダの演技論等が飽きることなく語られる。
女性ならずとも十分堪能出来る秀作である。

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2012年11月03日

愛と青春の旅だち


こんなダサいタイトルを誰がつけるんだろう。当然、配給会社の人だろうけど、こりゃ何!と言いたくなる。
原題は『An Officer and a Gentleman』で、訳せば『将校と紳士』となるか。
確かにそのままでは、なんのことか分からないので、当時流行った『愛と・・・・』を頭に付けたのだろう。

しかし内容は、タイトルのようなダサさはない。
海軍士官養成学校の飛行士課程に志願するザック(リチャード・ギア)と鬼軍曹の教官フォーリー(ルイス・ゴセット・ジュニア、これでアカデミー助演男優賞を獲得。)との確執。そして厳しい訓練の日々で出会ったポーラ(デブラ・ウィンガー)との恋。仲間との友情。かなり質の高い作品である。
そして何といってもD・ウィンガーが美しい。

ちなみに、
『愛と喝采の日々』の原題は『The Turning Point』(分岐点)
『愛と哀しみのボレロ』は『Les Uns et les Autres』(よう分からん。)
『夜霧のマンハッタン』は『Legal Eagles』(‘法の鷲’つまり法の番人という意味か?)
『ダーティーハリー2』は『Magnum Force』(これは邦題の方がカッコいい。)

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2012年11月02日

普通の人々


R・レッドフォードの監督デビュー作で、アカデミーの作品、監督、脚色、助演男優賞を受賞している。
表現者はよくその処女作に本性が現れると言われるが、彼の卓越した演出力と感性が見事に発揮されている。
家族を描いた名作は多々あるが、この作品はその中でも傑出していると思う。

兄を事故で亡くしたコンラッド(ティモシー・ハットン)は自分を責め続け、心の平衡を失ってしまう。
そんな彼を愛しているのだが、表に出すことの出来ない父(ドナルド・サザーランド)と、どこか彼に
冷たい母(メアリー・タイラー・ムーア)との葛藤の物語である。

助演賞を受賞したT・ハットンもさることながら、主演女優賞にノミネートされたM・タイラーがいい。
家族の問題を正面から扱った作品がアカデミー賞を受賞したことに、アメリカの良心を感じたものだ。

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