2012年09月13日

和室を考える

天邪鬼なのか、常識的な和室を設計したためしがない。
ただ、仏壇は南あるいは東に向けるようにはしている。
和室でデザイン上重要なのは床の間じゃないかと思う。
そこは特に機能上の意味は無い。伝統とかしきたりに過ぎない。
だからと言って無視にする訳にもいかず、悩むところでありまた面白くもある。

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右の黒い襖の横の壁を床の間と見立てた。

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押入の下を鏡張りの床の間にしている。
二方に鏡があるので真ん丸の床の間に見える。

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ガラスを背にした床の間で、その向こうは居間上部。

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十分使える、奥行15cm程の床の間

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和室とウッドデッキを同面で連続させ、自然を床の間と見立てた。







posted by @せ at 00:34| Comment(0) | 住宅設計あれこれ | 更新情報をチェックする

2012年09月05日

階段噺

怪談噺じゃなくて階段の話。

住宅の設計は何が難しいですか、と聞かれることがある。
全てですよ、簡単なことなど何ひとつ無いですよ、と答えることにしている。
でもその中でも特に何が、と食い下がってくる方には ‘階段’ と答えている。
階段の位置と形式が決まるとほぼプランニングは終わったと言ってもいい。
それくらい、重要な要素である。
では良い位置と形式は何か。それにはケースバイケースとしか答えられない。
100軒の家には100通りの階段があると考えている。

形式には、直・折れ曲がり・くの字・らせん階段等がある。
位置については、以前にも『子供部屋を考える』で書いたが、上階にそれらがある場合は
居間等の親の目のある場所に設けるようにしている。個室化を防ぐためである。

上階への昇降のためだけの空間だとしたら、階段はつまらない。
最近は他の機能を付加することで、より豊かなものに出来ないか考えている。
それが家全体の魅力アップにもつながると思う。

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ご主人は階段を昇らずに壁を登って2階に行く。

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3.2m高の居間天井いっぱいに本棚があり、それに沿って階段を設けた。
踏板に座って本が読める。寝そべって(ちょっと痛いけど)漫画も。
昇降のためだけの階段はつまらない。

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壁に様々な大きさのニッチ(くぼみ)を設けた。大きなものには壁付きのオーディオセットを置く。
本、CD、人形などをを置く小さめのニッチもある。階段で音楽を聴くことも、本を読むことも出来る。

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直階段を居間の真ん中に設け、その下を子供達の勉強コーナーに利用している。
階段下はよくデッドスペースになる。それを解消せんがための策。
キッチンがすぐ横にあるので、お母さんは料理をしながら子供たちに勉強を教えられる。

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らせん階段、この形式が最もコンパクトに納まる。
東に面しているので、子供達は朝日を浴びながら朝食へと下りていく。

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女性の一人住まいで、今ではらせん階段にお花が所狭しとならんでいる。
コンクリートの壁にはマチスの版画のレプリカが飾ってあり、昇降の際にいろんな角度から
眺めることが出来る。


posted by @せ at 11:14| Comment(0) | 住宅設計あれこれ | 更新情報をチェックする

2012年08月29日

居間のことを今考える

居間はできるだけ広くする。
『子供部屋を考える』でも書いたが、個室を狭くしてでもこちらに面積を割り当てる。
家中の面白いこと、楽しいことを全てここに集める。
広くすることでいろんなコーナーが生まれる。
趣味・書斎・パソコン・遊び場・勉強等のコーナーが出来る。
楽しければ、子も親も寝る時以外はここで過ごすことになる。
だから、広ければ広いほどいい。

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◆若い御家族ための家。
延べ床面積30坪の2階全てをLDKとした。広さは30畳ある。
右奥に見えるカラフルなものはクライミング用のホールドで、1階からこれでロフト
まで登る。また居間中央には鉄棒があり、真上が天窓になっているので星を見ながら
懸垂をする。ご主人の趣味を居間で実現した。奥さんのパソコンコーナーもある。
子供たちの遊び場もこれからだ。


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◆こちらも若い御家族の家。
親子4人が横になって寝られるイタリア製のソファに合わせて居間の寸法を決めていった。
上部を吹抜として空間を大きくすることで、大きなソファとのバランスをとっている。
家具に建物を合わせるという逆転の発想。



posted by @せ at 13:30| Comment(0) | 住宅設計あれこれ | 更新情報をチェックする
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