2012年08月24日

玄関を考える

玄関の適正な広さはどれくらいかと質問を受けることがある。
一概に答えるのは困難だが、40~50坪くらいの家であれば1坪ぐらいだろうか。
ただこれはあくまで目安であって、それを下廻ってもデザイン次第で狭さを克服することは可能だ。

また玄関をただの靴脱ぎの場所として限定せず、別の役割を持たせることもある。
ご主人の趣味である美術品の展示室と兼ねた例がそれである。
つまり住宅という限られた空間をいかに使いきるか、ということだと思う。
他の機能と併用することで、思いもかけなかった生活を発見するかも知れない。
新たな景色が出現するかも知れない。
単一の機能しかないスペースが増えれば増えるほど、住宅は窮屈になって行くと思う。

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美術品の展示室と兼ねた玄関スペース。ハイサイドライトで採光している。

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プランニングの制約上1畳の広さとなった玄関。ガラス張りにすることで圧迫感を軽減している。



posted by @せ at 17:29| Comment(0) | 住宅設計あれこれ | 更新情報をチェックする

2012年08月22日

キッチンをきちんと考える

キッチンは大別すると、壁に向かって調理するタイプと壁に背を向ける(居間やダイニング側に向かって立つ)タイプの2種類ある。
後者を対面式といい、最近はアイランド型(アイランド、つまり島のように独立してキッチンが置かれているタイプ)が人気である。
台所空間を考える上で問題となるのは、は電子レンジや炊飯器、湯沸かしポット、オーブントースター、普段使いの食器、食品ストック等の収納である。
住設メーカーはそのためのカップボードをそれぞれ開発しているが、高価な上にしっくりとくるデザインのものが少ない。

そこで最近取り組んでいるのがキッチンの後ろに収納スペースを設け、前面のガラス建具で目隠しをするという方法である。お客さんが来ればとりあえずここへ見せたくない物を全て放り込んでしまえるので、台所回りを美しく印象づけることが出来る。

冷蔵庫をこの中に入れることも多いがその場合はすこし注意が必要となる。最近のものは奥行きが70cmぐらいあるので、それを見越して収納の寸法を決める。また、冷蔵庫の扉と建具が干渉しないための配慮が大事である。

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キッチンの後ろの摺りガラスの内部が収納スペースであり、脱衣室への入口。

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収納をキッチンの横に設けている。透けて見える四角い窓が面白い。

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ガラスの代わりにポリカボネートを使用した。キッチンはいずれもトーヨーキッチン製。



posted by @せ at 18:04| Comment(0) | 住宅設計あれこれ | 更新情報をチェックする

2012年08月20日

子供部屋を考える

充実した空間は必要ない。むしろ不快な方が良いとも言える。
そうすることで子供たちが居間やキッチン、ダイニングにいる時間が相対的に多くなる。
東大生の6割は居間で受験勉強をしていたというデータがあるぐらいだから恐れることはない。
そしてなにより快適にすれば部屋に籠ることが多くなり、親との関係は薄れる一方になる。
個室を狭くした分、居間とかDK等の皆が集まれる場所を広くすればいい。

また個室化を避けるため、お子さんが複数の場合も一室として作っておき、成長につれて家具等で
仕切る方法をとることが多い。
壁で仕切らないのは、子供たちが家を出て行った後の部屋の扱いによるからだ。
主の居なくなった部屋は物置になるのが関の山で、有効に使われている例をあまり知らない。

仕切りの家具を撤去すれば奥様の趣味の部屋としても使えるし、定年後の御亭主の“出勤先”にも
なる。
つまり部屋の用途をがんじがらめに考えないことが、将来の人生設計にもつながるのではないかと
考えている。

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お子さん二人の部屋。成長につれて家具で仕切る。建て込んだ地域なのでハイサイドライトを設けている。

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建具を引き込めば廊下と子供部屋が一体となる。

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子供部屋に行くには居間の一角にあるラセン階段を上がらねばならない。
これも個室化を防ぐための方策。




posted by @せ at 18:36| Comment(0) | 住宅設計あれこれ | 更新情報をチェックする
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