2012年09月22日

視線を‘抜く’ということ その2


前回に引き続き、視線を‘抜く’という手法について。

s-ZO6S6969-2.jpg
天井材の桧がガラスを通して外部まで伸びている。それにつれて視線は空へと向かう。

u1.jpg
ガレージ・前後のシャッターを全開すると、奥の庭まで見通せる。

t1.jpg
木製ルーバーの透過度を調整することで、プライバシー露出度を加減することが出来る。
ルーバーの向こうは現在、テラスになっている。

s-n1.jpg
木製ルーバーの内部は階段室になっている。全く塞がず、視線と風を少し通している。




posted by @せ at 12:16| Comment(0) | 建築設計あれこれ | 更新情報をチェックする

2012年09月20日

視線を‘抜く’ということ

限られた空間をいかに広く見せるかということに、いつも腐心している。
その際に使う手法が、‘抜け’というものである。
壁を作らず、視線が‘抜ける’ことで想像以上の拡がりを獲得することが出来る。


1.jpg
駐車場の向こう側を庭園とすることで視線を‘抜き’、また自然光によって奥が明るくなるので、さらに拡がりが生まれる。

6.jpg
駐車場の奥を路地に開放することで視線を‘抜い’ている。また風も流れる。

s-f1.jpg
大会議室の開口部を全開にすると中庭と一体になり、円形の天窓から大空へと視線を誘導する。

5.jpg
密集市街地に建つ店舗の、2階に設けた中庭廻りをガラス張りとすることで、狭さを克服している。

3.jpg
玄関を開けると、ガラスに囲まれた中庭越しに居間が見える。視線を遠くまで通すことで、限られた空間を広く見せる。

s-o1.jpg
2階にLDKを設けた都市型住宅で、階段を上がって振り向くと奥にテラスがある。対角線方向に視線を
‘抜く’ことでより広さを獲得する。


posted by @せ at 18:12| Comment(0) | 建築設計あれこれ | 更新情報をチェックする

2012年08月31日

外観がイカンでは困る

前回も書いたが、外壁を決める際の基準としているのは雀の色である。
白 ・黒■・灰・茶の4種類で、これから選択すれば街並みの中で違和感のない外観に
なると考えている。

また、僕の設計は箱型が多いとよく言われるが、それにも理由がある。
◆建築費のなかで外壁の占める割合はかなり大きい。
 そこで少しでも予算を他に振り分けようと考えると箱型になる。
 他の屋根形よりも外壁面積が小さくなるからだ。

◆箱型にすると、屋根材が問題になる。
 以前は屋根の途中で継がねばならず、雨漏りの原因になっていた。
 しかし、現代の技術だと10m程度であれば一枚の金属板で屋根を葺くことが可能だ。
 雨漏りの不安から解放されたのも大きな理由である。

◆周囲の家と同等か小さめの箱をデザインすることで、街並みから突出しないようにする。
 インドでは周りの樹木よりも、家を高くしないようにするらしい。
 人間は自然の中で生かせてもらっているんだという意識なのだろう。
 日本や欧米では建築は欲望の具現化になる。少しでも他より大きくすることを是とする。
 ニューヨークのWTC跡地には国際コンペの結果、以前よりも背の高いビル案が選ばれている。

r1.jpg
黒:ガルバリウム鋼板・白:鉄板

s-sugi_97.jpg
黒:ガルバリウム鋼板・白:塗り材

s-ZO6S6942_2.jpg
灰:コンクリート・茶:塗り材、木

s-SCX_3836m.jpg
黒:ガルバリウム鋼板・白:塗り材

s-IMG_2954.JPG
白:塗装・茶:木材

_DSC0372-2.jpg
白:サイディング

s-03 外観西面(部分).jpg
和のデザイン。軒を出来るだけ深く出す。
茶:塗り材、木材

posted by @せ at 15:14| Comment(0) | 建築設計あれこれ | 更新情報をチェックする